国内旅行を計画中だけど、交通手段やホテルの手配が苦手…。
そんな人には、旅行会社の交通+宿泊のパック商品は面倒な手間を抑えられる便利な選択肢です。
中でも有名な旅行会社といえば、HISとJTB。
今回はこの2社の特徴を徹底比較し、航空券付き・新幹線付きの国内パック旅行で「どちらがお得か?」を解説します。
- HISとJTBの国内パック旅行の違い
- こんな人にはHIS、こんな人にはJTBがおすすめ
- 航空券付き・新幹線付きプランの価格やサービス比較
- キャンセル料の比較
- 実際に使ってわかったメリット・デメリット
HISとJTBの特徴を比較!
HISとJTBのそれぞれの特徴を簡単に比較してみました。
HISとJTBの特徴
項目 | HIS | JTB |
---|---|---|
創業 | 1980年 | 1912年 |
主な強み | コスパ重視・自由度高い | 安心感・サポート体制充実 |
国内旅行商品名 | Red Label(レッドレーベル)ほか | エースJTB |
予約方法 | Web、電話、店舗 | Web、電話、店舗 |
HISとJTBはこんな人におすすめ
こんな人におすすめ | HIS | JTB |
とにかく安く旅行したい | ◎ | △ |
家族旅行や初めての旅行で安心したい | △ | ◎ |
一人旅・弾丸旅行が好き | ◎ | △ |
サポートや品質重視 | △ | ◎ |
テーマパークで遊びたい | △ | ◎ |
旅行費用をなるべく抑えたい人には、LCC(格安航空会社)も選べるHISがおすすめ。
JTBはサポートが充実しており、ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ジブリパーク、ジャングリア沖縄などの国内テーマパークを楽しむ独自の特典が豊富です。




自分で手配する場合とそれぞれ比較
項目 | 自分で手配 | HISパック | JTBパック |
手間 | 高い (個別に調べて予約) | 中 (Web上で一括手配可能) | 低 (Web・店舗でも丁寧対応) |
価格 | 安め | やや安め | やや高め |
柔軟性 | 高い | 高い (時間選べる) | 普通 (決まったパターンが多い) |
キャンセル対応 | 航空・宿・交通ごとに異なる | パック全体にかかるルール | パック全体にかかるルール |
サポート体制 | なし | Web・一部店舗あり | 店舗・電話・Webで対応 |
結論: 自分で手配すれば柔軟性と安さが得られるが、手間とリスクもあり。HISは価格と自由度のバランス、JTBは安心とサポート重視の人向け。
比較1:航空券+ホテル付きプラン
HISの特徴
- LCC(格安航空会社)も含めて航空会社の選択肢が豊富
- ダイナミックパッケージで自由に時間やホテルを選べる
- 最安値重視のプランが多く、セールやクーポンも豊富
JTBの特徴
- ANA・JALなど大手航空会社利用が中心
- 添乗員付きやファミリー向けの安心プランも多い
- 宿泊施設の質や立地にこだわった商品が多い
実際の価格比較(例:東京発・北海道2泊3日)
会社 | 航空会社 | ホテルランク | 価格(目安) |
HIS | LCC(Peachなど) | ビジネスホテル | 28,000円〜 |
JTB | JAL/ANA | シティホテル以上 | 45,000円〜 |
結論: コスパ重視ならHIS、快適さと信頼性重視ならJTBがおすすめ。
同じ航空会社・同じホテルを選んだ場合は?
「条件が違うから価格が違うのは当然」と思う方も多いでしょう。
そこで、航空会社・ホテルをできるだけ揃えた上での比較も紹介します。
比較条件:JAL利用+同一ホテル(札幌中心部)で2泊3日(東京発)
会社 | 航空会社 | ホテル | 価格(目安) |
HIS | JAL | ホテルグレイスリー札幌 | 約43,000円 |
JTB | JAL | ホテルグレイスリー札幌 | 約47,000円 |
結論: 条件を揃えてもHISの方がやや安価。JTBはサポートやポイント付与、店舗相談などの付加価値が価格差に反映されている印象。
比較2:新幹線+ホテル付きプラン
HISの特徴
- ダイナミックパッケージで東海道・山陽新幹線などと組み合わせ自由
- セール時期に安くなることも多い
JTBの特徴
- JRと提携した「エースJTB」ブランドで広範な路線対応
- 駅近や観光に便利な宿泊施設を選定
実際の価格比較(例:東京発・大阪1泊2日)
会社 | 新幹線 | ホテル | 価格(目安) |
HIS | のぞみ | ビジネスホテル | 22,000円〜 |
JTB | のぞみ | シティホテル | 30,000円〜 |
結論: 予算を抑えたいならHIS、旅の質を重視したいならJTB。
比較3:キャンセル料の違い
HISのキャンセル規定
- 出発21日前までは無料、出発20日前〜前日で20〜40%、旅行開始後や無連絡不参加は100%の場合が多い
- ダイナミックパッケージは予約確定と同時にキャンセル料が発生する場合もあり、要注意
- 航空券部分は「払い戻し不可」や「変更不可」のLCCを選ぶとキャンセル料=全額負担となるケースも
- 新幹線部分も予約後の変更・キャンセルが制限されていることがあるので注意
JTBのキャンセル規定
- 原則として、出発20日前までは無料
- 出発10〜8日前:20%、7〜2日前:30%、前日:40%、当日:50%、無連絡不参加:100%
- 添乗員同行・特別プランは規定が異なることもあり
- 航空券部分はJAL・ANAなど大手利用で、キャンセル手続きが比較的明瞭だが、運賃種別により払い戻し制限あり
- 新幹線についてもパック扱いで、個別の変更や払い戻しは不可なことが多い
結論: 柔軟性はプランにより異なるが、一般的なパッケージは両社とも似た水準。HISはダイナミックパッケージやLCC利用時のキャンセル制約に注意。JTBは一貫したサポートで手続きは比較的スムーズ。
比較4:サポート体制の比較
- HISは、オンラインでの手続きに慣れていて、費用を抑えつつ、緊急時の迅速な対応を求める方(特に海外航空券利用時)に適しています。サポートは効率性を重視しており、基本的な問い合わせはオンラインや電話で完結することが多いです。
- JTBは、旅行のプロに直接相談したい、旅行の準備から現地まで手厚いサポートを求める方、複雑な旅行プランを安心して手配したい方に適しています。特に、初めての海外旅行や、小さな子供連れで何かと不安な家族旅行など、手厚いサポートが求められる場合にJTBの強みが活かされます。
HISのサポート体制
- オンライン・電話中心の迅速な対応:
- 年中無休のコールセンターを運営しており、電話やオンラインチャットでの問い合わせに迅速に対応しています。
- 特に海外航空券の予約に関しては、24時間対応の日本語コールサポートがあり、万が一のトラブル(飛行機の乗り遅れ、欠航、遅延、盗難など)にも対応しています。
- オンライン予約のサポートセンターは、国内旅行、クルーズ、ホテル、体験・レジャーなど、各商品カテゴリーごとに専用の電話番号が設けられています。
- オンラインで予約した内容に関する変更や相談は、基本的にオンライン予約サポートセンターを通じて行い、店舗やコールセンター、ビデオチャットでは受け付けない場合がある点に注意が必要です。
- 店舗サポート:
- 全国に店舗を展開しており、来店での相談や予約も可能です。
- 事前相談予約サービスを提供しており、来店時の待ち時間を軽減し、スムーズな案内を目指しています。
- 一部店舗では、HISモバイルの取り扱い店舗として、SIM契約やスマホ修理なども含めた総合的なサポートを提供している場合があります。
- 緊急時の対応:
- 海外旅行時の緊急サポートに力を入れており、顧客からの評価も高いです。
- 空港カウンターでの緊急連絡先も設けられており、出発当日のトラブルに対応しています。
- キャンセルサポート:
- 国内旅行向けの「キャンセルサポート」を提供しており、別途料金はかかりますが、病気やケガ、交通機関の運休、自己都合などによるキャンセル料の一部を補償するサービスがあります。
JTBのサポート体制
- 対面サポートと包括的なサービス:
- 全国に多数の店舗を展開しており、対面でのきめ細やかな相談や予約が可能です。旅のプロであるスタッフが、顧客の要望に親身に応え、理想の旅行プランを提案することに力を入れています。
- 店舗での相談予約も可能で、来店時の待ち時間短縮を図っています。また、リモート相談や電話相談など、多様な相談方法を選択できます。
- 「ルックJTB」のような添乗員同行ツアーでは、特に手厚い現地サポートが提供されます。
- 多様な相談チャネル:
- 店舗だけでなく、リモート相談、電話相談、ネット予約など、顧客の状況や希望に合わせた相談方法を提供しています。リモート相談では画面を共有しながらパンフレットを見るなど、対面に近い感覚で相談できます。
- 年中無休で対応している電話相談窓口もあり、夜間まで営業しているケースもあります。
- 緊急時の対応:
- 海外旅行においては、JTB旅カード会員向けの「海外24時間日本語緊急電話サポート(Jiデスク)」があり、パスポートやクレジットカードの紛失・盗難、事故・トラブル時の相談、現地医師・病院の案内など、緊急時のエマージェンシーサービスを提供しています。
- 国内ツアーにおいても、緊急時対応の電話窓口が設けられている場合があります。
- 会員向けサービス:
- JTBトラベルメンバー向けに、ホームアシスタンス(水回り・鍵のトラブルなど)や医療健康相談サービスなど、旅行以外の生活に関わるサポートも提供しています(JTB旅カード会員向け)。
どちらを選ぶかは、ご自身の旅行スタイルやサポートに対するニーズによって判断されると良いでしょう。
実際にHISとJTBで同じプランを予約したらどのくらい違うのか検証してみた
実際に、HISとJTBで同じ日に同じ交通手段で同じホテルのプランを予約したら、どのくらい違うのか検証してみました。
- 行き先:東京ディズニーリゾート
- 日程:2025年8月1日〜8月3日(2泊)
- 飛行機:新千歳↔︎羽田(ANA)
- 宿泊:東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾート(朝食付)
- 大人2人
自分で手配 | HIS | JTB | |
合計金額 | 130,564円 | 142,880円 | 148,000円 |
※ランダムな日付で筆者が検証してみた結果です。時期やセール内容によって結果が異なる場合もあります。
自分で手配した場合
自分で手配した場合は、合計で130,564円になりました。




HISで予約した場合
HISのパックで予約した場合、合計で142,880円になりました。


JTBで予約した場合
JTBで予約した場合、合計で合計で148,000円になりました。


HISとJTBの利用者の口コミから見るメリット・デメリット
HISとJTBの利用者の口コミから見るメリット・デメリットをまとめました。
HISのメリット&デメリット
メリット:
- 価格がとにかく安い
- オンライン予約が簡単
- クーポンが使えるとさらにお得
デメリット:
- サポートはやや簡素
- ホテルのグレードはピンキリ
JTBのメリット&デメリット
メリット:
- サポートが丁寧で安心
- ホテルが良いところばかり
- 家族連れ・シニア旅行に最適
デメリット:
- 価格がやや高め
- 自由度はやや低め
まとめ:コスパならHIS・安心感ならJTB
HISとJTB、どちらにも魅力があります。
コスト重視で自由度の高い旅をしたいならHIS、多少値が張っても安心・快適な旅を求めるならJTBが最適です。
旅行スタイルに合わせて、上手に選んで賢く旅を楽しみましょう!